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ご挨拶
お客様に選ばれる企業へ
NADIXは時代の変化に対応し、常に最適なサービスを提供いたします。
代表取締役社長 中村 浩
私たちNADIXグループは、地域に根ざした事業活動をもとにお客様のニーズに多様にお応えし、お客様から選ばれ、愛される企業になることを理念とし、取り組んでまいりました。
創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長 中村 浩
徒然 NOTE BOOK

みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

第32号(2011年08月)

現場とのギャップ



私が所属している、ある地域貢献活動を行っている組織を通じて被災地に入りました。
そこには、テレビ画面から伝え観るものとは全く違う世界がありました。
空港・駅・コンビニ・ホテル・ガソリンスタンド・レストラン、立ち寄った場所に、関西とは明らかに違う空気を感じました。

最初は何が違うのか気付かなかったのですが、それは人々の『表情』だったのです。
すれ違う人々の『表情』が固いのです。数ヶ月もの間、常に何かに身構えてきたためなのでしょうか。
そのことを強く感じる出来事がありました。帰阪する日の朝、朝食時に大きな揺れがありました。動揺している県外から来たと思われる人と、嫌というほど何度も体感し、いつの間にか冷静に対応することが身に付いてしまった県内の人。
この『表情』の差は、会話を聞かなくともすぐに分かりました。
立ち寄った場所で感じた違和感は、笑顔は不謹慎と言う空気が疲労感と混じり合い出来上がったのでしょうか。
そして、津波の現場では、がれきを撤去する重機の音さえも感じない『無』の世界でした。
自然と手を合わせていると無念さが心に響き、こみあげるような悲しみをやはり抑えることはできませんでした。






最後まで避難を呼びかけた防災対策庁舎


この現地での空気と、報道で見る与野党の空回りに異様なギャップを感じてしまいます。
 スピードを求められる今、せめてこんな時ぐらい心をひとつにして政策を推し進められないのでしょうか。政権の奪い合いは余りにもみっともなく、私たちの心をますます政治から遠く引き離して行くようです。

政治の世界だけでなく『現場とのギャップ』は様々なところにも存在します。
たとえば教育の現場、医療の現場、そしてもちろん私たち企業の中にも存在しているのです。
現場接点活動を行う人たちと戦略を立案する人たちとの温度差そのものが、どんどん大きなギャップとなっていったり、ふと気づけば致命的な結果を招くことにも成りかねません。だからこそ戦略を打ち出す真の賢さと、現場での実行力とが、同一のエネルギーとベクトルを維持して進んでいくことが本当に大切なのではないでしょうか。

特に企業活動においては、現場接点活動者の向こうには必ずお客様という存在があります。そのお客様は最も正確なニーズの発信者であり情報源でもあるのです。
この現場から吸い上げられたお客様の真のご要望を、迅速に温度差なく敏感に感じ取り、そのニーズを汲み取ること自体に誠心誠意をこめ、その上で戦略に反映させて行く人・企業こそが、今のこの難局を乗り切っていけるのでしょう。
当社でも同じことが言えますが、現場の温度を感じとり、ギャップを生まないようどう動けばよいのか、どのような意識が必要なのかを考えるためには・・・
まずはその場に立ち、その場で考え、その場で起こすべき行動の真意を開き、実行へと移す・・・それに尽きるのではないでしょうか。上っ面の知識や弁明は不必要!そのためにも私自身も現場へ足を運ぶことを忘れないように常に意識して行動することを大切にしたいと思います。そしてそんな思いに深く共感してくれて、同じ温度で考え実行していく同士・仲間達がさらに増えていくことを真に願います。


by Hiroshi Nakamura