創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。
第19号(2010年08月)
大切なことへの実感と共感
「信頼の絆」という言葉を何度かここでも使ってきましたが、実は我が社の今年度スローガンのキーワードでもあるのです。
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人はやりがいを感じ、底知れぬ力を発揮するように思うのです。
そんなことをずーっと考えていたときに、大前みどりさんという方をご紹介いただきました。
大前さんは、人の夢を形にすることができる、まさに「ドリーム・プロデューサー」とも言われている方なのですが、この度、ある仕掛け作りを大前さんとともに全社員が考え創りだしていくという機会を持つこととなりました。
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http://ameblo.jp/quotations/entry-10274349106.html |
50周年を迎え、新たな一歩を踏み出すにあたり、全社員で「信頼の絆」の本質を実感し考えてみるための、皆が何かを共感しながら答えを見つけていくという試みです。
ディスカッション風景 | |
人は、仕事を通じて様々な感動を体感しています。その実体験をヒアリングし、再現映像を通じて全社員で共有化し、モチベーションアップに繋げていくという目的の中で先日、グループディスカッションを実施し、今までに経験した自身の感動秘話を語り合い、書類にまとめました。ここから、数人の経験談を再現映像【感動ムービー】にまとめる作業に移ります。
さて、それでは私個人が体感した感動話はというと・・・
この年になると小さなことにも感動しやすいので、はたして皆さんが聞かれて感動と呼べるかは分かりませんが・・・。
1年ぐらい前のことでしょうか。社員と飲みに行ったわけですが、私は車だったのでアルコールを控え、家が近所だったその中の一人の社員を送って帰ったときのことです。
何度か送ったことはあるのですが、降ろす場所から数分の所に彼の家があります。
しかし、私の帰路から逸れるため、いつも降りる場所は決まっていました。
ところがその日は違いました。
彼が「社長、もう少しこの道を入ってもらえませんか。私の家を見て欲しいんです」
あっそうなんや。私は特に何も思わずその方向へハンドルを切りました。
「あれです。あの家が私の家なんです」
「へぇ、いいやん」家から漏れる明かりがとても暖かく感じました。
「そしてね、あの小さな車が我が家の愛車です」
「なるほど」
「この家と、大切な家族、これが僕のすべてです。この家を見ていると、自分が守らなきゃいけないなって気持ちになります。社長には見ていただきたかったんです。社長、これからもよろしくお願いいたします。」
と、彼は少し照れくさそうに言いました。
「うんうん、こちらこそな」
彼を下ろした後、バックミラーを見るといつまでもそこに立っていました。
実は彼は10年ほど前に信用金庫をリストラされ、当社に中途入社した社員です。
入社してしばらくは、まったく実績が低迷していました。
3年間ぐらいはそんな状態が続いていましたが、徐々に向上し、今では常にトップグループの成績を残してくれています。
そんな彼の原動力は、この『守るべきもの』にあったんですね。
私は、見送ってくれている彼の後ろに、温かい明かりが漏れる家をバックミラー越しに見て、微笑みながら一人大きくうなずいて軽やかな気分でアクセルを踏み込みました。
人は皆、何かを背負って生きているわけですが、背負う以上は時として重荷にもなります。
しかし、その責任感が自分への励みとなったり、やりがいにもなったりするのです。
そして、「やりがい」というモチベーション向上の源は、時として周りにも感動という形で波及していくのかもしれません。
社員が仕事を通じて経験した感動秘話は、はたしてどんな形【再現ムービー】で出来上がってくるでしょうか。今からとても楽しみにしています。
そして「信頼の絆」を言葉としてとらえるだけでなく、「実感と共感」を大切にしながら、全社員の心がひとつにまとまっていく過程を皆で感じあえたら、と思っています。
なぜなら今、会社にとって何が大切かと聞かれるなら、「組織の一体感だ」と、私自身心から思うからなのです。
by Hiroshi Nakamura