企業情報
HOME >> 企業情報 >> TOP MESSAGE
ご挨拶
お客様に選ばれる企業へ
NADIXは時代の変化に対応し、常に最適なサービスを提供いたします。
代表取締役社長 中村 浩
私たちNADIXグループは、地域に根ざした事業活動をもとにお客様のニーズに多様にお応えし、お客様から選ばれ、愛される企業になることを理念とし、取り組んでまいりました。
創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
代表取締役社長 中村 浩
徒然 NOTE BOOK

みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

第18号(2010年07月)

世代間ギャップを乗り越えてこそ

4年に一度のワールドカップ。
今回は日本中に、「忘れかけていた団結力」のようなものを私たちに熱く伝えてくれました。この閉塞感の世の中ではありますが、ネット上でも、若者たちが前向きにそして熱く燃え上がっていたようです。
というのも、今2011年度の新卒採用の面接を行っている真っ最中なのですが、ある学生との会話の中でネットで使われている若者たちの言葉を教わる機会がありました。

ワールドカップでゴールを決めた本田選手を称賛して
「本田△」

これ、皆さん分かります? 私は全く意味不明でした。

△ (三角)→三角形→本田三角形→本田さん、かっけぇ→本田さんかっこいい~! だそうです。思わずそのユニークさに笑ってしまいました。

私達の世代では思いもつかない、まるで連想ゲームのような、それでいて意味だけは通じているような(?)、まさに「今の若者文化」を象徴するような言葉とユニークな響きに驚いてしまいました。きっと彼等は熱い思いをこめながら、次々と面白い言葉を生み出しながらお互いに燃えながら(同世代での言葉の共有意識も持ちながら)語り合っているのでしょう。

「世代」という観点では・・・
話は変わりますが、先日テレビを観ていた時のことです。
40代半ばのお母さんと20代前半の娘が出ていました。
若かりし頃「バブル全盛期」を過ごしたお母さんの買い物に、二人で出掛けて行くのですが、立ち寄ったのは「中古ブランドショップ」。



お母さんの眼の色が変わり、あれも欲しいこれも欲しいでニコニコ顔状態。
それを少し離れたところで娘が冷めた目で見つめていました。今度は娘の買い物です。向かったのは低価格衣料品の「しまむら」。
娘は千数百円の服を両手に、どっちにしようか決めきれないようでした。それを見ていたお母さんは「もう両方買ったらいいじゃないの」と呆れながら切れるほど・・・。
親子であっても世代が違えばこんなにも価値観も違うということをまさに証明しているようなシーンでした。
これが会社組織ではどうなるのでしょうか。 

先日の日経ビジネスに、世代間の違いによる課題について書かれていました。
・ バブル入社世代(1986年~1992年入社)
この世代の管理職が増えるに従い、20代の若手からは「頼りにならない」「面倒を見てくれない」という声が急増。
・ 就職氷河期世代(1993年~2005年入社)
就職に苦戦し、多くが希望しない企業に就職。三人に一人が仕事に絶望感を抱いている。
昇進したくない理由を尋ねたところ「責任を負いたくない」「面倒だから」という回答が半数近くを占める。
・ ゆとり教育世代(2008年~入社)
競争文化の教育を受けていないためか、「年功序列型企業」への就職希望が50%突破。
社会人としても「叱られた経験が少ない」という回答が4割。

これらを考えていると、先ほどに記した「ネットで使われる言葉の世代文化の差」、または「親子であってもの確実に存在する価値観の大きな違い」をさらに大きなくくりで、企業内や経済社会へと影を落としていく「世代間ギャップ」は、ユニークでは片付けられない深刻さを持っているようにも思うのです。


会合の冒頭、ご挨拶をいたしました。

我々中小企業にとっては、「人」がすべてといっても過言ではありません。
上司から部下に対して、指示・命令ばかりではなく、一緒に考え答えを導き出してあげることが大切であり・・・だからこそ。ひとりひとりとしっかりと接点をもち、社員の自発的な行動を尊重してこそ企業は成長する・・・そんなことを実感した参加者も多かったのではないでしょうか。

ただ、そこで大切なのは「価値観の押し付け」にはならないこと。
確かに存在する「世代間のギャップ」をどう受けとめ、どう乗り越えていくか・・・。

どの世代の価値観がどうということではなく、価値観の集合体である企業こそが、それらの世代文化を見落とさないよう「集合体」として素直にとらえ、ばらついた価値観を共通のひとつの新たな価値観へと統合させながら、しっかりとした方向性を打ち出していくことが大切なのではないでしょうか。そして・・・その統合をうまく図れる意識を持った人材の集合体として成り立つことができる企業こそが、まさに今回のサムライブルーの団結力のような奇跡的な底知れない力を生み出していくように思うのです。

by Hiroshi Nakamura