創業当初は、写真の現像、カメラ販売からスタートし、現在は、事務機器販売・メンテナンス事業、オンデマンド印刷事業、OAサプライ事業と、お客様のオフィス環境にご提案できるサービスを幅広く事業展開しております。
これらはすべて、お客様との接点をひとつで終始するのではなく、より太い絆でお客様と結びつき、信頼のおけるグッドパートナーでありたいとの思いからです。
お客様のご期待に沿えるよう、社員一丸となって邁進してまいります。 今後とも、変わらぬご支援とご愛顧を賜りますよう心からお願い申し上げます。
みなさん、こんにちは。
ここでは、私が普段過ごす中で感じたことなどを書かせていただきたいと思います。
私の中の「素」の気持ちを書き続けていくことで、新たな「何か」が循環できたら・・・。
どうぞよろしくお願いいたします。
第101号(2017年08月)
蝉の声
先日、東京出張の帰りに、少し時間が空いたので靖国神社に参拝してきました。
私の叔父も太平洋戦争で亡くなりました。
わずか20数年の命でした。
母によると、私は叔父にとても似ていたそうです。
境内に遊就館という日本の戦争に纏わる歴史資料館があります。
太平洋戦争以前にも日清日露戦争、もっと遡れば鎌倉時代の元冦はもとより、戦国時代からも、国内でも数え切れないほどの戦さが繰り返されてきた事に改めて気づかされます。
館内に展示されている特攻で亡くなられた方々のご家族に宛てた手紙【遺書】を読むと、当時どんなにか生きたかったであろう無念の気持ちが一文字一文字の現実感とともに私の心に届き、どれくらいの時間が過ぎたことか、しばらくの間動くことが出来ませんでした。
8月15日の終戦から5日後、樺太郵便局員の10名の女性は、日本が降伏後にも関わらずソ連兵が攻め入ってきたため、集団自決をされたという史実にも心が苦しくなります。
自決の選択をされなかった方々は、結局ソ連兵に爆殺、射殺され、19名もの尊い命が奪われたそうです。 これは終戦後の一つの郵便局での話です。
閣僚の靖国参拝については色々と内外からの意見があります。
しかし参拝してみれば分かりますが、純粋に国を守るために盾となり散華された方々に対し、鎮魂と二度と同じ過ちを繰り返さない誓いをたてる場であるように思いました。
境内に鳴き響く、7日の命を懸命に生きる蝉の声が、戦火に散った叔父の短い生涯と重なり、私自身の、この与えられた今の環境を感謝とともに、「どう生きるか」ということを深く考えてみようと改めて思う日でもありました。
そして、国際情勢も不安定な中、平和へと想いを馳せる人々は今本当に多いと思います。
戦争というと、日常のニュースの中ではグローバルな視野で国同士のバランス的にも捉えられがちですが、その国々に確かに生きている個人個人の声や史実、痛み、悲しみ、後悔、一つ一つの文字から伝わったあの思いそのものが、もっともっと未来の平和への道へと確実に繋がっていくことを願うばかりです。
by Hiroshi Nakamura